親しみやすさと安心感を売る
ホームページで売るのは商品じゃない!?
リアルビジネスにおいて、ホームページで売るべきものは、商品ではありません。
もちろん、商品を売ることが最終的な目的ではありますが、ホームページで表現することには、商品の良さよりも重要なことがあるのです。
特に地域密着型ビジネスで、お客さんの家に訪問するようなサービスを提供している場合は、商品以外の部分が、そのホームページの反応率を決めると言っても過言ではありません。
では、ホームページで何を表現すればよいのでしょうか?
親しみやすさと安心感が反応を生むカギ
まずは、「親しみやすさ」です。
「ウチの店(会社)は、こんな人がこんな感じで仕事をしていますよ」ということをホームページに書くわけです。
このためには、店の写真だけでなく、代表者・スタッフの顔写真が必要です。各スタッフの挨拶があれば、よりいっそう、店の雰囲気を伝えることができるでしょう。
次に、「安心感」です。
これは商品と関連することではありますが、もっとも安心感を生む材料が、「価格」です。ホームページ上で、価格を明確にしておくということですね。
見積もりが必要な業種の場合は、サンプル見積りを掲載しておけば大丈夫です。
この目的は、「これをいくらで売っているんだ」ということを知らせることではなく、「この店(会社)は料金が明確なんだな~」と思わせることにあります。
特に価格公開を積極的に行われていない業界では、市場に「価格に対する不信感」がつのっていることが多いので、これは非常に効果が高いです。
施工例を一つも掲載せずに集客したリフォーム店のサイト
ひとつ、面白い実例があります。
とあるリフォーム店のホームページをお手伝いしたときのことです。
その会社は開業したばかりでしたので、施工例写真を1枚も持っていませんでした。
そこで、施工例ページは諦め、その代わり、代表者の写真、スタッフの写真はもちろんのこと、各工事の詳細な価格が詳しく掲載していきました。
他のリフォーム店のホームページを見てみると、商品の価格は書かれていましたが、取り付け費が「要見積もり」というところがほとんどでした。
そこで、取り付け費に関しても、単価を作り、それを掲載していったのです。
結果、このサイトは、「リフォーム詐欺事件」の影響で市場が冷え込む中、順調に受注を獲得していきました。
その後、施工例はたくさん集まったものの、現場が忙しいそうで相変わらず施工例写真は掲載していません。しかし、継続してネットからの受注を獲得しているのです。
リフォーム店の「商品」とも言うべき施工例を、一つも掲載しなくても、集客できたわけですね。
ホームページで集客できない場合は・・・
「ウチの業界、ホームページでは集客できないみたいです」という話を聞くことがよくあります。
実際にホームページを作ったけど、受注に結び付かなかったということです。
現状、リアルビジネスにおいては、どの業種でも「こんな商品を扱っています!」という商品オンリーのサイトがほとんどです。
だから、集客できないのですね。
取り扱っている商品が、どこでも売られている商品であったり、競合の多いサービスであったりすると、商品オンリーのホームページでは価格競争に突入するしか手がありませんから、これはもう、負のスパイラルです。
商品以外の部分にフォーカスすれば、まだ十分に勝負できます。
「ウチは安心な会社なんですよ」ということを上手にアピールできないか、考えてみてください。
まずは、恥ずかしがらずに社長とスタッフの顔写真を掲載することですね。